障害者が書き表した文字や絵を基に製作したタオルや巾着といったグッズの展示販売会が、横浜市中区のアパホテル&リゾート横浜ベイタワー内の「haishop(ハイショップ)」で開催されている。一般社団法人「ヨコハマフォント」(平安山美春代表理事、同市西区)の主催で、30日まで。
同法人は、障害者の創作活動の支援などを目的に昨年12月に設立。市内にある福祉施設3カ所の利用者の文字や絵を、有志のデザイナーや学生らがフォントや模様が連続したパターンに整え、デジタル作品とするプロジェクトを進めている。
フォントは温かさがにじみ、バラなどをモチーフにしたパターンは色鮮やかな柄が特徴だ。作品はデータ化して企業や個人に提供・販売し、収益の一部を施設に還元している。
今回の催しでは、これまでの作品を展示販売。岩崎学園情報科学専門学校(同市神奈川区)の生徒と連携して製作したタンブラー、神奈川県立神奈川工業高校や協力企業とコラボレーションしたキーホルダーやトートバッグなども扱っている。
プロジェクトに参加した同専門学校の田鴈(たがん)直暉さん、大関喜成さんは福祉施設に10回ほど通い、利用者との仲を深めてきた。製品化に際して田鴈さんは「担当の方の個性やデザインの特徴を生かせるように心がけた」という。平安山さんは「今後さらに共創する福祉施設や販売場所を増やしていきたい」と意気込んでいる。