11月に東京都内で開かれた全日本空道ジュニア選手権大会のU19男子230以下クラスで、横須賀市在住で逗子葉山高校2年の早瀬敢汰さん(16)が優勝した。厳しい戦いを乗り越え、「気持ちでつかみ取れた勝利だった。次は世界一を目指し、努力していきたい」と意気込んでいる。
空道は、空手と柔道を融合させたような競技だ。武道家の故・東孝氏が空手を原点に考案し、1980年代から全国に広がり、今では海外にも普及している。フェースマスクとグローブを着用し、顔面への打突が許されている競技で打撃、投げ技、寝技など多彩な技が魅力的なフルコンタクトの総合格闘技だ。
早瀬さんは全日本ジュニア選手権に3年前から出場していたが、白星をつかめないままでいた。昨年は右足小指を骨折したまま挑み、悔いもあった。全国の壁に直面し「技の威力を高めなければ勝てない」と、課題の克服に励んできた。