正月に向けたかまぼこ作りが、老舗「鈴廣かまぼこ」の製造工場(小田原市風祭)で最盛期を迎えている。23日には正月限定で300組販売される高級かまぼこ「一(はじめ)」(紅白2本セットで2万5920円、送料込み)が製造された。
すり身の原料に白身魚のグチ、オキギスに加え、高級魚クロムツを使用。職人が練った魚を板の上に丁寧に手作業で塗り重ねていた。
11月15日の販売予約当日には約3時間で売り切れるほどの人気。職人のリーダーで同社伝統製造課長の熊英治さん(36)は「かまぼこ作りは気温や原料の状態で毎日仕上げ方が異なってくるので難しい。持てる技術を全て込めている」と話していた。