浜銀総合研究所(横浜市西区)は24日、プロ野球・横浜DeNAベイスターズの26年ぶり日本一による全国の経済波及効果は517億円、うち県内は246億円との試算を発表した。11月の優勝パレードの効果だけで22億円超に上るなど、「地元経済に大きなインパクトを与えた」としている。
試算は、日銀横浜支店と共同で実施。浜銀総研が作成した「地域間産業連関表」を使った。
(1)日本シリーズでの横浜スタジアム来場者の消費額(20億4300万円)(2)ベイファンによる球場外の消費額(148億500万円)(3)日本一優勝セールの消費額(88億8500万円)(4)パレード来場者や関連企画による消費額(22億4千万円)─の合計279億7300万円が、新たな需要として生み出されたと算出した。
その上で、国外生産分を除く全国の直接効果を約248億円、原材料や部品などの生産が誘発される間接効果を約270億円と推計。このうち県内の直接効果は159億5500万円、間接効果は85億9500万円としている。
浜銀総研の北田英治特任研究員は「来シーズン、セ・リーグで優勝し日本シリーズで日本一になれば経済波及効果はさらに押し上げられる」と期待した。