川崎市出身の俳優市原隼人さん(37)が地元のために一肌脱ぐ。来年1月13日の成人の日に、川崎市の“一日消防団長”に就任し、商業施設「グランツリー武蔵小杉」(同市中原区)で新成人らに向けたお祝いの言葉とともに、減少傾向にある消防団への参加を呼びかける。入場無料。
市原さんは映画で消防士役を演じた経験があるほか、2022年秋の火災予防運動週間のポスターに起用されるなどの関わりがあり、「何かあれば協力したい」と市原さん。今回の出演にも快く応じたという。
当日は午後2時に川崎市消防音楽隊の演奏からスタート。市原さんは若手消防団員とトークショーを展開するほか、災害用のアルファ米やビスケットのグッズなども配布するという。
この日は、川崎市とどろきアリーナ(同区)で「二十歳を祝うつどい」が開催され、川崎市消防局の担当者は「記念すべき一日に少しでも関心を持ってもらいたい」と期待した。
川崎市の消防団員数は定数1345人で、15年は1181人(充足率87.8%)だったが、24年は1055人(同78.4%)と緩やかな減少傾向が続いているという。