神奈川県内でも有数の初詣客が足を運ぶ川崎大師平間寺(川崎市川崎区)の商店街では年の瀬を迎えた28日、参拝者や観光客らでにぎわいをみせている。参拝者からは「元日に能登半島地震があって大変な始まりだったけど、無事に一年を終えることができた」とほっとする声も聞こえた。
赤や白のだるまを買い求めたり、まんじゅうを片手に散策したりする人など、商店街には親子連れや冬休みを迎えた学生などが集まった。
商店街の通りでひときわ注目を集めていたのは「とんとこ飴きり」で知られる「松屋総本店」。包丁で「トンットンッ」と小刻みに響く心地よい音に、客は耳を傾けていた。同店の渡辺義浩さん(53)は「コロナ禍の時と比べるとだいぶ人も増えた。大みそかからは新商品を売り出すので、楽しみにしてほしい」と笑顔で話した。
都内から子どもと一緒に訪れた大倉美咲さん(53)は「参拝に来られて良かった。来年も良い年になりますように」と願っていた。