ホストクラブで多額の売掛金を抱えた女性客に働く先として風俗店を紹介したとして、神奈川県警生活保安課と山手署などは8日、職業安定法違反(有害業務の紹介)の疑いでともにホストクラブ「club Dewor(クラブ・デュオール)」(横浜市中区)従業員の26歳の男=同区福富町東通=と33歳の男=同市南区睦町1丁目=を逮捕した。ホストクラブの売掛金返済を目的とした同様の事件は全国で増えており、県内では初摘発という。
逮捕容疑は、共謀して2023年6月3日ごろ、20代女性を県内の風俗店に従業員として紹介した、としている。
同課によると、26歳の男は「女の子が働きたいと言ってきたので先輩(33歳の男)に相談し、結果として風俗店で働くことになった」、33歳の男は「間違いない。金が入ればホストクラブに来てくれる」と供述、ともに容疑を認めている。
女性は23年6月ごろから約1年間同ホストクラブに通い、毎回26歳の男を指名。女性の売掛金は計約500万円に上っていたという。県警は押収した証拠品から、26歳の男が33歳の男と相談した上で女性に風俗店を紹介したとみている。
女性が24年6月、別件で山手署に相談した際に発覚した。