自民党の山際大志郎衆院議員(比例南関東)の事務所は8日までに、同氏の秘書が小川久仁子県議(川崎市高津区選出)を名誉毀損(きそん)容疑で刑事告訴したと明らかにした。
同事務所はホームページで「旧統一教会(世界平和統一家庭連合)との関係を断絶したことを表明してきたが、小川氏は、秘書が旧統一教会員であると執拗(しつよう)に言い募り続け、記者会見まで開いた。重大な人権侵害だ」と告訴の理由を説明。同事務所は神奈川新聞社の取材に「弁護士に一任している」と述べた。一方、小川氏は取材に「内容も分からず、コメントのしようがない」と話した。
小川氏は昨年10月の衆院選公示前に記者会見し、自民を離党する意向を表明。地元の神奈川18区から出馬する山際氏を応援できないことを理由に挙げ、「旧統一教会との関係性を断絶したとは思えない」などと語った。
山際氏は2022年、旧統一教会との関係が相次いで発覚した問題の責任を取り経済再生相を辞任。先の衆院選では小選挙区で敗北したが比例復活した。