阪神大震災から30年を迎える17日、犠牲者を追悼する「阪神淡路大震災1.17のつどい」が日比谷公園大音楽堂(東京都千代田区)で開かれる。
被害の大きかった神戸の人たちと思いを共有しようと、2019年から東京でもつどいを開催している。
午後4時にスタート。発光ダイオード(LED)のランタンを並べ、「1.17」「よりそう」の文字を描く。地震発生時刻の12時間後に当たる同5時46分に黙とうをささげる。当時の体験や今の思いを被災者らが語り合う。
ボランティアやNPO法人「阪神淡路大震災1.17希望の灯り(HANDS)」などでつくる実行委員会の主催。9日に都庁で記者会見を開いた俳優堀内正美さん(74)は「阪神大震災の経験を少しでも伝えていく機会をつくりたい」と述べた。堀内さんはHANDS設立者で、自身も被災している。
出身地の神戸で幼少期に被災し、都内で防災サービスの企画・開発会社を経営する泉勇作さん(32)は「過去の災害に思いをはせ、災害時に身を守る方法を考える機会にしてもらいたい」と来場を呼びかけた。