国の重要無形民俗文化財に指定されている「大磯の左義長」が12日夜、神奈川県大磯町の大磯北浜海岸で行われ、壮大な炎が夜の海岸を明るく照らした。
左義長は「ドンドヤキ」とも呼ばれているセエノカミサン(道祖神)の火祭りで、かながわのまつり50選にも選ばれている。
午後6時半ごろ、集められた正月飾りや縁起物などを飾り付けた円すい形のサイト(斎灯)九つに火が付けられると、夜空を焦がさんばかりに炎が燃え上がった。参加者は今年一年の無病息災や家内安全を祈り、持参した団子を竹の竿に付けて焼いた。この団子を食べると風邪を引かないとされる。
フランスから訪れたという男性(21)は「初めて見たが、大きな火に興奮した」と話していた。