地域の教育振興や災害対策に役立ててもらおうと、平塚市在住の70代女性が市と神奈川県立平塚支援学校(同市寺田縄)にそれぞれ5千万円ずつ、計1億円を寄付した。長年、市内で暮らすという女性は「寄付が地域で目に見える形で使ってもらえたら」と話している。
女性によると、長年夫と建設業を営んできた女性は県や市の公共事業に携わったこともあり、感謝の思いを示そうと両者への寄付に至った。また、寄付についてより多くの人に考えてもらいたいとの思いもあったという。
市財政課によると、市への寄付としては過去最高ではないものの、高額なケースに当たるという。
10日の感謝状贈呈式で、女性は「生きたお金の使い方をしてもらえたらうれしい」と語り、落合克宏市長は「これだけ多くの寄付を頂き感謝する。市民の安全対策などに使っていきたい」と語った。