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家庭の地震対策を呼びかけ、座間で「ぼうさいカフェ」 17日まで

カナロコ by 神奈川新聞 2025年1月14日 22時10分

 家庭の地震対策を呼びかける「ぼうさいカフェ」が14日、座間市役所で始まった。災害ボランティアらが展示や実演を通じ、激しい揺れの際に命を守るための備えを促し、被災後の暮らしで役立つ知恵も伝えている。17日まで。

 阪神大震災にちなんだ「防災とボランティアの日」(1月17日)に合わせ、NPO法人「ざま災害ボランティアネットワーク」と市が毎年実施している。

 今回は「住まいの安全強化と6つの備え」をテーマに掲げ、揺れの被害を防ぐ上で不可欠な耐震化や家具の転倒防止について、住宅の模型や固定器具を使って分かりやすく解説。ガラスの飛散防止フィルムは「足のけがを予防するために欠かせない」とし、食器棚などに張る際のポイントを手ほどきした。

 同ネットワークの濱田政宏代表は「揺れをしのいだ後、避難所に行けばよいと思わないで。ないと困るのはトイレだ」と在宅避難の基本を来場者に説明。100円ショップでそろえられるポリ袋や消臭袋などを詰め込んだトイレセットを展示し、使い方を指南した。食の備えについては、耐熱性のある非常用炊き出し袋を使った調理のアイデアを動画で示し、備蓄の工夫も求めた。

 停電時だけでなく、家庭で日頃から利用できる太陽光パネルの小型蓄電システムも紹介した。市内の男性(75)は「水や簡易トイレは備蓄しているが、やはり電気が大切」と受け止め、システムの特徴を熱心に質問していた。(渡辺 渉)

 午前10時~午後4時(17日は午後3時半まで)。

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