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韓国混乱対応で自民苦悩 訪韓は「タイミング最悪」と批判も 菅、星野氏が岐路

カナロコ by 神奈川新聞 2025年1月16日 20時50分

 韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領の内乱容疑を巡る混乱への対応に自民党が苦悩している。石破茂内閣の巻き返しのきっかけとして「日韓関係の進展」を見据えた外交戦略がいきなり崩れたからだ。日韓議員連盟会長の菅義偉副総裁(衆院2区)と党外交部会長の星野剛士氏(比例南関東)は新春早々に岐路に立たされている。

 「何事も厳しい結果に直面したならば、それを受け止め、立て直していくしかない。年頭から本当に鍛えられている」。尹大統領拘束が報じられた15日夜、横浜市内で開かれた母校・日本大学の神奈川県校友会賀詞交歓会で星野氏はあいさつ。街頭で応援に立った箱根駅伝で日大がシード権すら得られない大敗を喫したことを引き、外交部会長としての自らの仕事や立場を重ねた。主催者からは「こんな多忙な折によく来られたね」と驚かれたが「こういう時だからこそ街の声を聞かないと」と説明した。

 13日には岩屋毅外相が訪韓し趙兌烈(チョテヨル)外相と会談したばかり。その2日後の大統領拘束は衝撃で自民内にも「タイミングが最悪」などと政府対応への批判や疑問が渦巻く。この日の来場者から「日本の外交は本当に大丈夫なのか」と疑問をぶつけられた星野氏は「(総選挙のあった)昨年も厳しかったが、今年はもっと厳しい。与党と政府の関係をより強めていく中で事に当たりたい」と話した。

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