本格的な受験シーズンの幕開けとなる大学入学共通テストが18日、全国で一斉に始まった。県内では22大学24試験会場で、2万5243人が受験する。現行の学習指導要領に対応した最初の試験で7教科21科目に再編され、18日は地理歴史・公民、国語、外国語、19日は理科と数学、情報が出題される。
大学入試センターによると、県内の高校卒業見込み者と卒業者らを合わせた志願者数は3万1717人(男1万7846人、女1万3871人)で、昨年に比べ183人増えた。
県内最多の4033人が試験に臨む横浜国立大(横浜市保土ケ谷区)では、それぞれの教室で注意事項の説明後、午前9時半に地理歴史・公民の試験が始まった。インフルエンザが流行する中、マスク姿の受験生が目立った。
試験開始に先立ち、午前8時の開門前には約30人の受験生が列をつくった。コート姿で参考書を開き、真剣な表情で確認作業に集中。開門の30ほど前に到着した高校3年の男子生徒(18)=同区=は「過去問題を解くなどしてきた。できるだけの力を出し切りたい。支えてくれた両親や塾の先生のために」と気を引き締め、門をくぐった。
周辺には、わが子同様に緊張した面持ちの両親らの姿も。浪人中の男子受験生(18)に付き添った父親(50)=同市戸塚区=は「健康なコンディションで、ここまで来られたことが大切。『いつも通り、頑張りなさい』と伝えた」と話し、「後悔のないよう、試験に臨んでほしい」とエールを送った。