三浦市内の児童たちが真珠の元を入れ、地元の小網代湾で育てたアコヤガイから真珠を収穫する体験授業が20日、市立名向小学校(同市三崎町諸磯)で行われた。保護者も参加して見守る中、6年生13人はさまざまな色や形の真珠を探し出し、大切に取り出した。
児童たちは当時5年生だった2023年9月、アコヤガイに真珠の核入れをした。その後は小網代湾でNPO法人「小網代パール海育隊(小パール隊)」が他の貝と一緒に育て、核入れしたアコヤガイの半数の16個が成長した。
この日は小パール隊が核入れしたアコヤガイを加えて計68個を用意。メンバー5人の指導を受けながら、児童たちはパールナイフで貝を開け、慎重に指で感触を確かめながら袋の中にあった直径5ミリ前後の真珠を探し当てていた。
中には一つの貝から2個の真珠を見つける子も。丁寧に塩もみしてぬめりを取り、大切に保管した。児童(12)は「ぬめぬめして探すのが大変だったが、見つかると楽しい。身近な海でこんなに育つと思うと感慨深い」と話していた。
取り出した真珠は、卒業記念として横須賀市内の宝飾店がネクタイピンやブローチに加工し、児童たちにプレゼントする。