公道で「モペット」と呼ばれるペダル付き原動機付き自転車を無免許で運転したとして、神奈川県警幸署は24日、道交法違反(無免許運転)の疑いで、ベトナム国籍で川崎市川崎区南町、配送業の男(25)を追送検した。自転車に後付けでモーターを付けた「改造モペット」の送検は、県内初。
追送検容疑は9日午後0時20分ごろ、同市幸区神明町2丁目付近の道路において、モペットを無免許で運転した、としている。
署によると、男は「免許が必要だと思わなかった」と供述し、容疑を一部否認している。
モペットは、モーターの電源を切り、人力だけでペダルをこいで走行しても自転車の扱いにはならず、免許が必要でヘルメットの着用なども義務付けられている。歩道も走行できない。
摘発された改造モペットは1000ワットのモーターがついていて、普通自動二輪免許以上の免許を所有している必要があった。
捜査関係者によると、男は昨年、ベトナム国籍の友人から改造モペットを約3万円で買い取った、などと話しているという。署員が駆けつけたときは、フードデリバリーをし、歩道を走行。ヘルメットを着用しておらず、ナンバープレートもなかったという。