横浜市都筑区川和町の溶接所「都筑ケ丘溶接」で、焼き芋が販売されている。同溶接所を営む根本林太郎さん(43)が溶接作業の合間に工具をサツマイモに持ち替え、この時期限定で売り出しており、絶妙な焼き加減の焼き芋は皮まで食べられると、地元で評判を呼んでいる。
根本さんがサツマイモに興味を持ったのは約3年前。サツマイモを加工販売している市内の知人から、取引している鹿児島県の種子島でサツマイモの病気が広まり、農家が厳しい状況にあることを知らされた。
「少しでも農家の力になれれば」と思い立った根本さんは2023年1月から、種子島産の安納芋「紅」と「黄金」の2種を取り寄せ、作業場の屋上で比較的調理が手軽な焼き芋の販売を始めた。試行錯誤の末、ガスオーブンでじっくりと焼き上げることで甘みが凝縮され、ねっとりとした口溶けが特徴の焼き芋が完成した。