高校野球の県相模原、川崎北などを監督として率いて強豪私学と数々の名勝負を演じてきた佐相真澄さんが、24日夕方に死去したことが分かった。死因は病死、66歳だった。
佐相さんは法政二高、日体大を経て相模原市立中の教員となり、東林中で1998年に全国中学大会3位。東海大相模高の筑川利希也投手(元ホンダ)らを育てた。
2005年に県立高校教員となり、川崎北で2007年秋に県大会ベスト4。県相模原では15年春に準優勝。4強入りした19年夏は、準々決勝で横浜に逆転勝ちした。
特に打撃の名指導者で、公立校でも私学に打ち勝つ野球を掲げて互角の勝負を続けてきた。
昨夏の神奈川大会前にがんを公表。闘病しながら現場に立ち続けたが、昨年末に県相模原の監督を辞任し、治療に専念していた。昨年12月には選手や保護者、教え子たちに監督辞任を自ら告げ、「絶対に病気を治して、また野球界に貢献したい」と話していた。