横浜・八景島シーパラダイス（横浜市金沢区）で公開中のバンドウイルカの赤ちゃん3頭の愛称が決まった。誕生後のエピソードなどを基に、タンポポを由来として「わたげ」「りおん」「ぽぽね」と名付けた。発表イベントが同施設のプールで23日行われ、来場者が歓声と拍手で祝った。
3頭は昨年7～8月に生まれ、愛称は同施設の飼育員が話し合って決めた。ぽぽねの母親「アレカ」が出産後、母乳が出なくなったため飼育員がタンポポの根を煎じた漢方を与えたところ母乳が再び出始めたという。さらに、花言葉が「幸せ」で縁起が良いことからタンポポ由来の名前とした。
りおんは葉の形がライオンの歯を連想させることから付いたタンポポの英名「ダンデリオン」から、ぽぽねは生命力の強い「タンポポの根」から名付けた。
発表イベントには観光客ら約80人が参加。親イルカ3頭が赤ちゃんの愛称が書かれたボールを口にくわえて観客席に投げ入れ、受け取った観客が頭上に掲げて知らせた。
ボールを受け取った和栗由美子さん（63）＝東京都墨田区在住＝は「感動した。『強く生きてね』『これからも応援するよ』という気持ちを込めて受け取った」と感激した様子。小学4年の神谷星羽さん（10）＝藤沢市在住＝は「キャッチできるかどきどきした。イルカが大好き」と話した。
同施設の担当者は「元気いっぱいに遊ぶ3頭を見てほしい」と来場を呼びかけている。