JR東日本(東京都)は、JR東海道線大船-藤沢間に新設する「村岡新駅」(仮称、藤沢市宮前)について、年間の一次エネルギー消費量を5割以上減らす「ZEB Ready(ゼブレディ)」認証を取得したと発表した。駅舎でのゼブ取得は、国内初という。
駅舎の省エネ化は、藤沢市が定める「村岡新駅周辺地区まちづくり方針」に沿った取り組み。JR東によると、発光ダイオード(LED)照明や床断熱を採用するほか、日中時間帯の自然採光を利用し、照明器具の数を減らす方向で工事を進めている。さらに、換気設備が小型化しても空気の入れ替えが行えるよう、空気を通す配管のルートも効率的に設計した。
同駅舎は鉄骨地上3階建てで延べ床面積約710平方メートル。約155億円の工事・設計費用は県が30%、藤沢、鎌倉両市が各27.5%、同社が15%を負担する。
ゼブは、消費するエネルギーの収支ゼロを目指した建築物。4段階あり、ゼブレディは上から3番目に位置付けられている。