大磯町は自然環境と調和したまちづくりの観点から、小規模な町道整備で「環境土木」の活用を模索している。地域住民でもできる工法とされ、農道整備を学ぶ講習会を今月開いた。町は地域住民の手で地元の町道の整備・補修ができることを目指し、2025年度からの支援体制づくりを進めている。
環境土木は石、わら、焼き杭(ぐい)などの自然素材を使った伝統的な土木技術を軸とした工法で、土中環境を改善して土の中の植物の根や微生物などの活動を活発にして土地を安定させる。町内では23年7月に西小磯・穴虫地区で、環境土木を実践するNPO法人「地球守(もり)」の指導の下、市民活動団体などが雨が降るとぬかるむ未舗装の農道(町道)を整備した。
今回初めてとなる講習は今月16~19日の日程で、23年に整備した箇所を延長する作業の中で行われた。地球守メンバーや町職員のほか、町民ら約20人が参加した。