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横浜市議・南区補選が告示、4氏が立候補届け出 異例の選挙戦で混戦に

カナロコ by 神奈川新聞 2025年1月31日 9時22分

 横浜市南区の市議補欠選挙(欠員1)は31日、告示された。自民党市議の突然の辞職に端を発した選挙戦は、元首相のお膝元でありながら与党不在という異例の展開に。4野党が1議席を巡ってしのぎを削る混戦になりそうだ。投開票日は2月9日。

 午前9時現在で立候補を届け出たのは、立憲民主党の新人で会社経営者の佐藤啓治氏(42)、日本維新の会の新人で公認会計士の小西大貴氏(31)、共産党の元職で党県委員の荒木由美子氏(65)、国民民主党の新人で介護士の熊本千尋氏(30)=届け出順=の4人。党首級の選挙区入りも予定される9日間の舌戦が幕を開けた。

 辞職したのは、南区などを地盤とする菅義偉元首相(衆院2区)の元秘書で4期目だった遊佐大輔氏(43)。トップ当選を続けていたが、辞職理由を「『人生の師』の名前を残すために海外で事業を展開する」などと説明したため、地元支援者らに衝撃が走った。

 補選費用は約9500万円。自民は一連の経緯を踏まえ、「けじめをつける」として候補擁立を断念し、連立政権を組む公明党も静観を決めた。行き先を失った“与党票”を野党4党がいかに取り込むかが焦点の一つになる。有権者にとっては各党の政治姿勢に加え、それぞれの候補者が掲げる公約や市政課題の改善策が主な判断材料になりそうだ。

 市選挙管理委員会によると、1月30日現在の有権者数は16万6792人(男性8万3419人、女性8万3373人)。

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