神奈川県横須賀市東逸見町1丁目のLPガス販売会社「按針」がこのほど、日本市民スポーツ連盟(東京都文京区)公認のウオーキングステーション(WST)となった。三浦半島初の同連盟認定コースも同社を発着点として1月11日に誕生した。同社会長の田口義明さん(77)は「横須賀の歴史を感じながら、健康増進につなげてほしい」と期待している。
認定コースは、同社を出発して塚山公園からJR田浦駅周辺、ヴェルニー公園、三笠公園、ドブ板通りなどをたどり、同社に戻ってくるルート。起伏が激しく、距離は13キロに及ぶ。
参加者は同社で参加費(200円)を払い、申請書に氏名、スタート時間などを記入。戻ってきたら、同連盟のパスポートに完歩を証明する認定印を押してもらう。
小高い丘の塚山公園には徳川幕府の外交顧問を務めたウィリアム・アダムズ(三浦按針)の碑がある。日本の近代化を支援したフランス人技術者レオンス・ヴェルニーに由来するヴェルニー公園、日露戦争で活躍した世界三大記念艦の「三笠」が保存・公開されている三笠公園を含め、コース上には横須賀の歴史にちなんだポイントが点在する。
コースの開設に欠かせないWSTは全国各地に900カ所以上あるが、三浦半島にはなかった。今回コース申請したヨコスカウオーキング協会(又江正治会長)もWST設置の協力者が見つからずに苦労していたが、三浦按針の功績をたたえる活動を続けている同協会顧問の田口さんに相談し、協力が得られたことで実現した。
コースの問い合わせは、按針電話046(822)5671。