藤沢市亀井野のアパートの一室で昨年7月、赤ちゃんとみられる3人の遺体が見つかった事件で、神奈川県警捜査1課と藤沢北署は3日、死体遺棄の疑いで、この部屋の住人で2020年4月に病死した無職女性=当時(44)=と、女性の夫で事件発覚の8日後に病死した無職男性=当時(51)=を容疑者死亡のまま書類送検した。
書類送検容疑は、共謀して00年ごろから20年4月29日までの間、赤ちゃん3人の遺体を土が入ったバケツに入れ、自宅アパートの押し入れに放置するなどして遺棄した、としている。
男性が昨年7月2日、「余命が短い。話したいことがある」と110番通報し、駆けつけた警察官が男性の自宅アパートの押し入れから3人の遺体を発見。遺体はいずれも胎児か新生児とみられ、死因や死亡時期は特定できていない。県警のその後のDNA鑑定で、いずれも男性と女性の子どもであることが判明した。
県警によると、男性は亡くなる前に「妻が亡くなる直前に『2人の秘密にしてほしいことがある。押し入れの奥のバケツに子ども(の遺体)が入っている』と告白を受けた。バケツの中を確認したことはない」と話したという。