4日の衆院予算委員会で、石破茂首相が野党議員の質問中に自席から反論し、安住淳委員長から注意を受ける場面があった。自民党旧安倍派の元会計責任者が参考人招致に応じないことなどを巡り批判にさらされ、いら立ちをあらわに。この日は68歳の誕生日だったが、“ハッピー”とはほど遠い心境だったようだ。
立憲民主党の米山隆一氏から「自民党総裁として元会計責任者に出席を促すべきだ」と迫られた首相は、「国会のことで行政府(の長)として言及しかねる」などと拒否した。
米山氏の「つまり何もやる気がないのですね」との突き放しに「何もしないとは言っていない」と自席から色をなし反論。「違うんですか。それじゃあ、ちゃんと対応してくださいよ」と質問を遮られ怒る米山氏との間で言い争いとなったが、安住委員長が「自席からの不規則発言はやめてください」と制した。
首相はその後、官邸に戻り記者団から誕生日を迎えた感想を問われ「予算委のさ中で全身全霊を尽くしている」と説明。「学生時代から試験とかあって慌ただしい時期。『おめでとう』みたいな感じにならない」と話した。