第97回選抜高校野球大会(3月18日から甲子園)に「21世紀枠」で出場する横浜清陵高(横浜市南区)が、クラウドファンディング(CF)などを活用して遠征費の寄付を募っている。
県立高校の甲子園出場は1954年の湘南高以来、71年ぶり。甲子園は出場メンバーの滞在費などは主催者から支給されるが、ほかの部員の経費や応援に駆けつける在校生の旅費など多額の遠征費がかかる。横浜清陵高にとっては未知の負担だ。
現在は横浜清陵高の前身にあたる清水ケ丘高、大岡高、横浜清陵総合高の野球部OB会、横浜清陵高の同窓会、現野球部の保護者会がそれぞれ資金集めに動いており、加えて学校としてもCFと学校窓口での寄付受付を開始。CFの目標金額は2千万円で、4日現在で700万円近い寄付が集まっている。寄付金は野球部員の経費、選手保護者の経費、現3年生部員の経費など優先の順番を決めて遠征費に充てられる。
横浜清陵高は、強豪私学がひしめく神奈川で、過去3年で3度のベスト8入りを果たしていることなどが評価された。山口修司校長は「(経費面の)思った以上の難しさを実感している。県立校としては71年ぶりの甲子園。横浜清陵という学校はもちろんですが、県立校として多くの方にご支援頂ければ」と話している。
CFは「yellz」のサイトから、学校への寄付の詳細は横浜清陵高ホームページで。