横浜市鶴見区のJR南武線矢向駅で5日、ホームドアの設置工事が行われた。公開は2017年11月のJR山手線上野駅以来。動作確認などを経て、3月7日から稼働を予定している。
終電後の午前0時50分ごろから行われた工事は、同2時半ごろまでの、2時間足らずでおおよそが終了した。
運搬用列車に積まれたホームドアが駅に到着すると、約50人の作業員は一斉に工事を開始。ホームドアを設置するためのボルトをつけたり、機材を運んで設置するなど、すさまじい速さで作業は進んだ。
ホームドアの設置工事は、約2年間のホーム改良工事から始まる。ホームが重さに耐える必要があるため、コンクリートなどを使用して補強する。その後、約6カ月間は電気工事などが行われる。
今回、設置が始まったのはスマートホームドア。大部分がフレームで構成されていることから軽く、ホーム改良工事にかかる時間を短縮できることや、風による影響を受けにくいことが利点とされている。本体重量は上野駅の山手線ホームで使用されているホームドアよりも6割ほど減少しているという。
矢向駅ではホームドアが稼働するまでの間、始発から終電まで警備員を配置し、転落事故防止などに努めるという。