菅義偉元首相(衆院神奈川2区)は5日、2024年のインバウンド(訪日客)数、消費額がともに過去最多となったことに関し「ご存じの通り絶好調。地方の発展はインバウンド効果だ」と述べ、地方創生に重要な役割を果たすとの認識を示した。東京ビッグサイト(東京都江東区)で始まった旅の博覧会「宿フェス2025(宿観光旅博覧会)」であいさつした。
日本政府観光局(JNTO)が発表した24年の訪日客数(推計値)は約3700万人、消費額(速報値)は約8兆1千億円となった。菅氏は「日本に新しい産業が備わってきている」と評価し、「成長戦略の柱として進めてきたインバウンド政策と全国の(観光業の)皆さんの努力があってのことだ」と述べた。
「温泉文化」の国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産登録を目指す動きにも触れ、「地方への誘客につながる有力な観光資源だ。登録に尽力したい」と語った。