リニア中央新幹線の新駅建設が進む相模原市緑区のJR橋本駅周辺で市が整備を計画している「大西大通り線」を巡り、本村賢太郎市長は10日の定例会見で、「これまで比較的慎重、反対の意見が多く聞かれていたが、今年に入ってこの事業を理解しつつある人も増えている」との認識を示した。
同線を巡っては、立ち退きを迫られる家屋などが約100棟に及び、市は1月に計5回の近隣住民説明会を実施していた。市長は説明会などで事業の推進を求める意見や補償、代替地に関する声があったことを挙げ「今までなかった声が出始めたのは大きな前進」と指摘。現状では「4月以降」とだけ示している県への事業認可申請時期の判断基準については、県との事前協議の状況に加え「市民にこの道路事業がどのように理解され、広がってきているかが大切」などとした。