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「少ない供給に需要殺到」菊陽町が"路線価"2年連続全国2番目の上昇率

KKT熊本県民テレビ 2024年7月1日 19時55分

相続税などの計算の基準となる土地の価格「路線価」が発表され、TSMCが進出した菊陽町は、去年に続き2年連続で全国2番目の上昇率となりました。

熊本国税局によりますと県内で路線価で最も高かったのは熊本市中央区手取本町の「下通りアーケード」で1平方メートルあたり206万円、前の年より1%上昇しました。

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また県内の各税務署の最高路線価のうち上昇率が最も大きかったのは、菊陽町光の森の「県道住吉熊本線」で前年から24%上昇し15万5000円でした。この場所は、去年に続き2年連続で全国2番目の上昇率です。

路線価の基準となる土地の価格の算定を行った不動産鑑定士は。

不動産鑑定士・石山博氏

■不動産鑑定士・石山博氏

「菊陽町は町域の85%が市街化調整区域で開発が難しい。少ない供給の中に需要が殺到している。(今後)波及するエリアが(菊陽町)周辺に拡大していくという動きが今後ますます加速していくだろうとみている」

一方、下落率が最も大きかったのは4年前の熊本豪雨で被災した人吉市の「九日町通り」で、前年から3.6%下落し、2万7000円でした。豪雨災害以降4年連続で下落しています。

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不動産鑑定士は「区画整理事業やJR肥薩線などの復旧が進めば、路線価の改善につながるのではないか」と話しています。

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