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【中継】熊本豪雨から4年 死者・行方不明者69人 被災地では鎮魂の祈り

KKT熊本県民テレビ 2024年7月4日 12時24分

死者・行方不明者69人を出した熊本豪雨から4日で4年です。被災地は朝から鎮魂の祈りに包まれました。現地から中継で緒方太郎キャスターがお伝えします。

緒方太郎キャスター

(緒方太郎キャスター)

私は今、人吉市にある国宝・青井阿蘇神社にいます。ここから100メートルほど離れた球磨川のはん濫で、ちょうど4年前のきょう、鳥居のほとんどが水に浸かるほどの大規模な浸水被害を受けました。

水害直後の国道445号

私が持っているのは、水害直後の国道445号の写真です。車道は泥で覆われ、崩れた家屋で車道がふさがれています。

現在の国道445号(4日)

私が今、立っているのは写真と同じ場所です。4年がたち、被害の面影はほぼなくなっていますが、地元の人たちは「あの日の光景は一生忘れることはない」と話しているのが印象的でした。

2020年7月4日に発生した熊本豪雨では、記録的な大雨で球磨川や支流が氾濫し、災害関連死を含む67人が亡くなり今も2人の行方が分かっていません。

サイレンに合わせて黙とうする人たち(人吉市)

21人が犠牲となった人吉市ではきょう、10時のサイレンにあわせて多くの人が黙とうを捧げました。今年4月に就任した木村知事も、人吉市や球磨村を訪れ犠牲者に花を手向けました。

熊本県内にはこの1年で災害公営住宅が相次いで完成し、仮住まいを続けている人は217世帯412人とピークだった2021年1月の1割弱となっています。

木村敬知事(球磨村)

被災した地域では深刻な人口減少が課題です。人吉市は1942年の市政開始以降、初めて人口が3万人を切りました。復興に向けた土地区画整理事業や宅地のかさ上げなどが進められていますが、街のにぎわいがどこまで戻るのか、課題も突き付けられています。

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