熊本県は4日、新型コロナウイルスの感染者が4週連続で増えていると発表しました。手洗いやうがいなど基本的な感染対策を徹底するよう呼びかけています。
9日、熊本市内のクリニックを訪ねると…。
■畑中香保里キャスター
「駐車場には多くの車が止められていて、発熱のため、 車で待機しながら診察を待つ人の姿が目立ちます」
（屋外の診療）
「陽性が出てました。今日はお薬お出ししますので」
「熱が出たのは、きのう?今ね、すごく増えてるからね」
増加しているのが、新型コロナウイルスの感染者です。
■なかの耳鼻咽喉科アレルギー科クリニック 中野幸治理事長
「今週に入ってからですね。 もうほんとに突然、ボン!と増えたような感じがするんですね。発熱した方を検査しますと、ほぼ6～7割ぐらいの方が新型コロナです」
今年度、熊本県内80の定点医療機関で新型コロナと診断された人数の推移です。6月から4週連続で増加しています。特に6月24日から30日までの1週間の感染者は977人です。1定点あたりの平均は12.21となっていて、前週に比べて1.66倍に増えています。
特に増えているのが子どもの感染です。
■なかの耳鼻咽喉科アレルギー科クリニック 中野幸治理事長
「特に学校では、部活動で集団で感染者がいるとか、あるいはクラスで出たとか、そういう話をよく聞いてます」
熊本県の担当者は、今後も感染者が増える可能性があるとして注意を呼びかけています。
■熊本健康危機管理課感染症対策班 島田敬英さん
「2023年の夏が1定点あたりの感染者が1番多くて24でしたが、今は12なので半分くらいのところにいます。4週連続で増えている状況からみますと、今後も注意が必要かなと思います」
【スタジオ】
1定点医療機関あたりの平均感染者数を見ると、九州･沖縄は8県中7県で全国平均を上回っています。その中でも熊本は、沖縄、鹿児島に次ぐ多さ、全国でも熊本は3番目に多くなっています。
改めて感染対策をおさらいします。
▽手洗い・うがい
▽室内や人が密集しているところでのマスクの着用
▽最近は暑いので窓を閉めてエアコンをつけている方も多いと思いますが、定期的な空気の入れ換えも重要です。
なかの耳鼻咽喉科の中野理事長は、今の時期、熱中症など新型コロナと見分けづらい症状もあるため、体調が悪かったら自己判断せず、早めに受診してほしいとしています。
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