熊本大学が、強度が高く軽量な新しい「マグネシウム合金」の開発に成功したと発表しました。
■熊本大学先進マグネシウム国際研究センター長 河村能人教授
「今回新たに開発したKUMADAIマグネシウム合金は、この『ミルフィーユ型マグネシウム合金』といわれるものです」
熊本大学先進マグネシウム国際研究センターが新たに開発したのは、強度が高く軽量で、燃えにくい性質をあわせ持った「ミルフィーユ型マグネシウム合金」です。
熊本大学は1000℃を超えても発火しない不燃性のマグネシム合金を開発していて、さらに研究を進めていました。今回、開発に成功した新しいマグネシウム合金は、軟質と硬質のマグネシウム合金を重ね合わせた「ミルフィーユ構造」とすることで、市販のマグネシウム合金の1.7倍以上の強度を持ち、これまで熊本大学が開発してきたマグネシウム合金の中でも一番の強度を持つということです。
さらに、使用する元素量も少量で済むことから、軽量で低コスト化にもつながるということです。
熊本大学はすでに特許を出願済みで、強くて軽い特徴をいかし、ロケットや航空機などの素材への応用が期待されるとしています。
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