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「時代錯誤なルール見直しを」熊工高生自殺問題 理不尽な伝統指摘した報告受け臨時校長会

KKT熊本県民テレビ 2024年8月26日 19時10分

2年前、県立熊本工業高校の生徒が自殺した問題で、学校の指導体制を厳しく批判した県の審議会の報告書を受け26日、臨時の県立学校長会が開かれました。

審議会の答申(8月21日)

熊本工業高校の当時1年の男子生徒が自殺したことを受け第三者でつくる県の審議会は、いじめの有無や自殺との因果関係を調査しました。そして、上級生の行き過ぎた指導など5件を「いじめ」と認定し、「いじめが自殺に影響を与えた可能性が高い」とする報告書を8月21日に県教育委員会に答申しました。

報告書では理不尽なルールが多くあったと指摘

また報告書では、部活動全体で厳しい上下関係など、独特な風土や強い伝統があったと指摘し、「原則として退部は認めない」や「練習場所への通り道は、先輩と同じルートは使わない」、「通学路では先輩の自転車を追い越さない」など理不尽なルールが多くあったとしました。

臨時の県立学校長会(26日)

そして26日に開かれた臨時の県立学校長会で、県の白石伸一教育長は、部活動のあり方の見直しを呼びかけました。

■白石伸一県教育長

「特に過剰な規則や暗黙の合意、理不尽な指導や時代錯誤ともいえるルール等について徹底とした見直しをお願いしたい」

白石伸一県教育長

また、指導者や顧問に上級生の指導がいじめに当たるという認識がなく、学校の指導体制に問題があったと指摘した点については、部活動の指導者だけによらない組織的な対応を行うことなどを求めました。

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