10月27日に投開票される衆議院選挙。KKTと読売新聞社は共同で公示直後の情勢調査を行いました。その結果、県内の小選挙区では自民党の候補が4選挙区すべてで優位に戦いを進めています。
調査は15日と16日の2日間で県内の有権者を対象に電話で行い、取材も加味して情勢を分析しました。
熊本1区
熊本1区です。届け出順に
■立憲民主党の新人・出口慎太郎候補
■自民党の前職・木原稔候補
■参政党の新人・重松貴美候補
以上3人が立候補しています。
1区は木原候補が有利な戦いを繰り広げ、出口候補が追っています。重松候補は出遅れています。ただ支持政党を持たない無党派層の6割は態度を明らかにしていません。
木原候補は自民党支持層の8割以上を固めています。年代別では70歳以上で5割の支持を得るなど、すべての世代でリードしています。職業別では、農林水産業の8割の支持を集めています。
出口候補は、立憲民主党と社民党支持層の8割を固めています。共産党支持層の5割に浸透しています。石破内閣を支持しない有権者からの支持は、4割にとどまっています。
重松候補は参政党支持層の7割を固めていますが、支持に広がりがみられず伸び悩んでいます。
熊本2区
熊本2区です。
■自民党の前職・西野太亮候補
■参政党の新人・近田茜候補
■共産党の新人・奥田木の実候補
以上3人が立候補しています。
2区は西野候補が優位に立ち、奥田候補、近田候補は苦戦しています。
西野候補は、自民党と推薦を受ける公明党支持層の8割以上をそれぞれ固めています。日本維新の会の支持層の5割にも浸透しています。職業別では、農林水産業の6割以上から支持を集めています。
奥田候補は、共産党支持層の9割を固めるほか、選挙区のすみ分けを行っている社民党支持層の6割、立憲民主党支持層の3割に浸透しています。
近田候補は、れいわ新鮮組支持層の3割に浸透しています。
熊本3区
熊本3区です。
■参政党の新人・植田貴俊候補
■自民党の前職・坂本哲志候補
■社民党の新人・橋村りか候補
以上3人が立候補しています。
3区は坂本候補がリードする展開で、橋村候補、植田候補を引き離しています。
坂本候補は自民党支持層の8割以上、推薦をうける公明党支持層の7割以上を固めています。職業別では、農林水産業の7割、専業主婦の6割から支持を得ています。年代別では、幅広い年代から支持を集めています。
橋村候補は、社民党支持層の7割以上を固めているほか、共闘する立憲民主党支持層の5割以上に浸透しています。年代別では、60歳代と70歳以上の支持がほかの年代よりも高くなっています。
植田候補は、支持に広がりがみられず伸び悩んでいます。
熊本4区
最後に熊本4区です。
■日本維新の会の元職・矢上雅義候補
■自民党の前職・金子恭之候補
■立憲民主党の新人・笹本由紀子候補
以上3人が立候補しています。
4区は金子候補が頭一つ抜け出していて笹本候補、矢上候補を引き離しています。
金子候補は、自民党支持層の8割以上、推薦を受ける公明党支持層の8割を固めています。また石破内閣支持層の7割を固めています。職業別では、農林水産業の6割以上から支持を得ています。
笹本候補は、立憲民主党支持層の7割を固めていて、選挙区のすみ分けをした共産党支持層の6割に浸透しています。石破内閣を支持しない有権者からの支持は4割にとどまっています。
矢上候補は、日本維新の会支持層の5割以上を固めています。前回の衆院選で公認を受けた立憲民主党支持層の一部も取り込んでいます。職業別では、商工自営業からの支持が比較的高くなっています。
一方、4選挙区とも有権者の3割が投票する候補者を明らかにしておらず、今後終盤に向けて情勢が変わる可能性があります。衆議院選挙は10月27日投開票です。
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