24日のプロ野球ドラフト会議で、東海大学九州キャンパス野球部の廣池康志郎投手が千葉ロッテマリーンズから5位で指名されました。喜びから一夜、廣池投手を取材しました。
25日朝、益城町にある東海大学のキャンパスを訪ねると、牛舎でにぎやかに話す大学生やスタッフの姿が。穏やかな表情であか牛を見つめていたのは、24日のドラフト会議でロッテから5位指名を受けた廣池康志郎投手です。
東海大学九州キャンパス野球部4年の廣池投手。宮崎県都城市出身で、地元の高校を卒業し、東海大学農学部に進学しました。その目的は、野球ではなく、畜産を学ぶため。
■廣池康志郎投手
「じいちゃんが牛を飼っていたので、それを手伝う機会があって。大学卒業後は宮崎に帰って畜産関係の仕事に就こうと思っていました。牛が餌を食べるところとか見ていて、面白いというか美味しそうに食べるなとそこがやりがいを感じる」
大学で野球とともに力を注いできたのが、あか牛の世話。グローブにも大好きな牛のマークが入っています。
廣池投手が野球選手としての頭角を現したのは、大学生になってからでした。入学後に球速が10キロ以上がり、最速153キロをマーク。
■林田倫彦監督
「ただの150キロの真っすぐはなくて、回転数も兼ね備えた伸びのあるストレートを投げる、そこが彼の一番の魅力ではないか」
キレのあるストレートを武器にプロ注目の投手に成長しました。ロッテからの指名直後、廣池投手が思わず口にしたのは…。
■廣池康志郎投手
「本当に(名前を)呼ばれたのか信じられませんでした。こういう記者会見をすると、実感が少しずつ湧いてきています。将来は先発として投げて、試合を作って勝てるようなピッチャーになりたいと思います」
あか牛を愛する熊本の右腕が、プロの舞台へはばたきます!
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