強盗など凶悪事件の実行役として、全国で若者の逮捕が相次いでいます。きっかけとされているのが「闇バイト」の募集です。この「闇バイト」の魔の手は、熊本県内の若者にも及んでいます。
関東を中心に、全国で連日起きている強盗事件。山口県光市では、住宅に強盗に入ろうとしていた疑いで中高生3人が逮捕されました。「ここの家に強盗をしようと思いました」。関東から集まったという面識のない3人。きっかけは、「高収入」を誘い文句にSNSを通じて呼びかける「闇バイト」の募集でした。
熊本県警によりますと、この「闇バイト」に熊本の若者も巻き込まれているというのです。10月、SNSでバイトに応募した県内の高校生。やりとりする中で闇バイトだと気づいたといいます。SNSで「バイトを中断したい」と伝えたところ、相手が金を要求し脅してきたため、県警に相談しました。
4年前には、熊本市の少年が「闇バイト」を通じて犯行に及んでしまった事件も。少年は大阪市の民家に押し入り、男性にけがをさせた強盗致傷の疑いで逮捕され、家庭裁判所に送致されました。
県警は「SNSでは、どこに住んでいても闇バイトの募集に触れる機会がある。募集内容を見極めてほしい」と注意を呼びかけています。
【スタジオ】
県警によりますと、「闇バイト」に応募してしまい相手に脅されるなどして、これまで全国で3人が警察当局に保護されたということです。熊本県内の高校生もそうですが、「闇バイト」であることを隠して募集するものも多いため、知らずに応募してしまう若者が多いのかもしれません。
熊本県警生活安全企画課の辻直樹次席は、
①仕事内容を明らかにせず高額な収入を示唆する
②テレグラムなど秘匿性の高いアプリに誘導する
③個人情報の送信を求める
この1つでも当てはまれば、「闇バイト」だと思って気をつけるよう呼びかけています。
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