トランプ前大統領が勝利を確実にしたアメリカ大統領選。経済力では世界最大ともいえるアメリカのトップ交代。熊本にはどんな影響を及ぼすのでしょうか。
アメリカ大統領選で返り咲きが確実となったトランプ氏。「世界最大」といえる経済分野でどんな政策に舵を切るのでしょうか。熊本県内でも、その影響を注目している人がいます。
■イチゴラス 森川竜典さん
「輸出の中で今一番アメリカが多いですね」
玉名市でイチゴの生産や販売を行う「イチゴラス」。海外への輸出にも積極的で、毎年、収穫量全体の約2割から3割をアメリカに輸出しています。森川さんが心配するのは…。
■イチゴラス 森川竜典さん
「どうしても関税で上がった分は自分たちもこれ以上値下げはできないので、関税が上がる分自分たちも値段を上げて販売する」
トランプ氏が大統領選で掲げた「関税」。アメリカ国内の製造業の回復などを目指し、日本を含む各国からの輸入品に10%から20%の関税をかけるとしています。昨年度、農畜産物の輸出額が54億2000万円と過去最高となった熊本県。アメリカではイチゴや牛肉が人気で、香港と台湾に次いで輸出額が3番目に高く、関税の政策による影響が心配されています。
■イチゴラス 森川竜典さん
「逆にトランプ氏に代わって景気が良くなって取引量が増えればありがたいと思うので、今は行く末を見守るしかないと思う」
熊本市の証券会社でも、いったんは「様子見」をする必要があるとしています。
■大熊本証券 出田信秀社長
「(6日は)トランプ優位というニュースが伝わるごとに株価は上昇していった。トランプ氏が推し進める政策が経済にとってプラスという風に評価されているからかなと思う。トランプ氏がどういう風に今後政策をするのかまだ見えてこない部分があるので、その辺はしばらくちょっと様子見という風になる」
熊本からアメリカへの輸出にどんな影響を及ぼすのか。トランプ氏の一挙手一投足が注目されます。
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