熊本地震で大きな被害を受けた熊本城の石門の復旧に向け、12日から解体工事が始まり、報道陣に公開されました。
熊本城天守閣の北東に位置する石門は、8年前の熊本地震で北側35メートル、西側20メートルが崩落するなど、全体の約8割が崩れました。去年、解体や修理の方針が決まり、12日から石門の北側の解体が始まりました。
■清家康広アナウンサー
「作業が始まったこちらの石垣は、赤のテープが貼られた石はそのまま、茶色のテープが貼られた部分は一度撤去され復旧作業が行われます」
石門の北側では崩落した石材を含めて約1400個を積み直し、2026年3月に完了予定です。
また、その隣に位置する国の重要文化財の平櫓では。
■清家康広アナウンサー
「平櫓台に使われるぐり石にはこのようにメッセージが書かれています」
ぐり石は、石材を安定させるために石垣の内側に敷き詰めるものです。復旧工事にあたり、熊本市は再び隙間なく敷き詰めるため、新たにぐり石を購入。イベントなどで子どもたちに復興への思いを書いてもらいました。メッセージ入りのぐり石はあわせて527個敷き詰められるということです。
■熊本城総合事務所復旧整備課 岩佐康弘課長
「子どもたちにとっても良い思い出になりますし、我々としても子どもたちの応援の声が支えになるので、まだまだ復旧事業続きますけれども、こういった支えを受けながら頑張っていきたい」
平櫓は2030年までに復旧が完了する予定です。
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