今、全国でマイコプラズマ肺炎がまん延しています。乾いたせきが長く続くのが特徴で、これからの季節、インフルエンザや新型コロナとの「ダブル感染」も危惧されています。熊本でもマイコプラズマ肺炎の患者が増加しています。
熊本市南区にある医療機関。11月15日もマイコプラズマ肺炎の検査が行われていました。
■なかの耳鼻咽喉科アレルギー科クリニック 中野幸治理事長
「開業して22年目になるけれど、こんなに(患者が)入った年はないと思います」
マイコプラズマ肺炎は、秋から春にかけて若い人を中心に感染し、乾いたせきが長く続くほか、発熱や倦怠感、頭痛などの症状が出ます。せきやくしゃみによる飛沫や接触で感染するとされていて、潜伏期間が2週間から3週間と長いのも特徴です。
熊本県内の報告数は2週続けて24件(1医療機関あたり1.6)と、今年に入り最多を維持しています。マイコプラズマ肺炎が増えるとされる9月からの8週間の累計は114件。同じ時期で比べると、おととしはゼロ、去年は5件で、今年は異例の多さとなっています。しかし、その理由はわかっていません。
これからの季節、インフルエンザや新型コロナとの「ダブル感染」も心配されるマイコプラズマ肺炎。予防には、基本的な対策をしっかり行うことが必要です。
■なかの耳鼻咽喉科アレルギー科クリニック 中野幸治理事長
「感染症と同じように、うがい、手洗い、マスク。そういったことが感染の予防につながる」
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