東日本大震災の原発事故に伴う風評被害を払拭し、震災の記憶の風化を防ごうと、福島県が全国で開催するフォーラムが21日、熊本市で行われました。大きな災害を経験し、新たな産業で復興を目指す熊本県と福島県。手を取り合い、互いの将来像を考えました。
福島県が2014年から全国各地で開催する「チャレンジふくしまフォーラム」は、今回が30回目です。福島県の内堀雅雄知事が講演し、水素エネルギーやロボットなどの新しい産業技術を育てる復興への取り組みなどを紹介しました。
また、「新産業とつくる創造的復興」をテーマにしたパネルディスカッションでは、半導体企業の集積が進む熊本に対して、福島側から「極めて高い放射線の環境でも動けるロボット」といった共同研究のアイデアも提案されました。
その後の交流会では、福島産の食材や酒がふるまわれました。福島県は今、農産物の販路拡大に力を入れています。放射性物質のモニタリング検査で安全性を確保しながらPR活動を続けた結果、福島県産農産物の輸出量は震災前の3倍に増えたということです。
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