老朽化が進む県有スポーツ施設の整備をどう進めるか、熊本県は検討を進めています。そうした中で、25日に開かれた県と民間などが連携して検討する会議で、菊陽町が野球場を誘致する構想を明らかにしました。
この会議は、熊本県が所有するスポーツ施設のうち、老朽化などが課題となっているリブワーク藤崎台球場(1960年完成)、熊本武道館(1971年)、県立総合体育館(1982年完成)、えがお健康スタジオ(1998年完成)むなど4つの施設について、県と民間などが連携して検討するもので、8月から開かれています。
25日に開かれた2回目の会議では、アリーナや野球場の構想を持つ自治体と事業者からの説明を受けました。この中で菊陽町が、県総合公園の隣接地や豊肥線の新駅を中心に整備する市街地に、商業施設などを備えた野球場を誘致する構想を説明しました。
また八代市は、JR新八代駅の近くに観客5000人以上を収容できるアリーナや武道場を備えた大規模集客施設の整備を検討していると報告しました。
一方、プロバスケットボールB2リーグ熊本ヴォルターズの筆頭株主・桜十字グループは、再来年のリーグ再編後に国内最高峰の「Bプレミア」に参入するには、5000席以上のアリーナが必要なことを説明しました。ホームアリーナの県立総合体育館の敷地に県が主体となった"公設民営"で建設する案が最適である一方、「アリーナ計画を進める八代市との連携を否定するものではない」との考えを示しました。
これに対して委員からは、「整備する施設に優先順位をつけるべき」などの意見が出されました。次の会議は来年3月に開かれる予定です。
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