国内初の内密出産を始めてまもなく3年を迎える熊本市の慈恵病院。これまでに38例の内密出産が実施されたと明らかにしました。
おととし12月、国内で初めて病院にのみ身元を明かし匿名で出産する内密出産を実施した熊本市の慈恵病院。28日の会見で、今年17例の内密出産があったことを報告しました。また、運用開始以来初めて、県内に住む3人が利用したことも明らかにしました。
内密出産は3年間で38例となりました。希望した理由については、ほとんどの女性が「親や家族に知らたくない」と話し、虐待を受けた経験があるなど全員が「厳しい」家庭環境にあったということです。
慈恵病院の蓮田理事長は、遠方から訪れる女性が多いことをあげ、出産でパニックになる前に保護をすることが重要として、「各都道府県に1か所ずつ受け入れ施設を設けてほしい」と訴えました。
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