21日、熊本市電が赤信号で停止しようとした再、停止線を大幅に越えるトラブルが発生しました。原因はイチョウの葉でした。
熊本市交通局によりますと、21日午後6時45分頃、熊本市中央区大江の交差点で、健軍方面に向かっていた市電が、赤信号を確認してブレーキをかけたものの、停止線を33メートル越え、車道上にある横断歩道を通過して停止したということです。
横断歩道側の信号は青で横断者がいましたが、線路近くには誰もいませんでした。また乗客と乗務員合わせて21人にけがはありませんでした。
熊本交通局は当時、レールの上にはイチョウの葉が落ちていて、車輪で潰された葉から出た油分がブレーキに影響した可能性があるとしています。対策として、運行前に砂をまくなどしていましたが、より早くブレーキ操作が必要だったとしています。
一方、50代の男性運転士は、車の進行を妨げていないという理由でトラブルを報告しておらず、交通局は21日夜、外部からの情報提供で把握しました。交通局は、運転士にトラブルが起きた際の報告を徹底させるとともに、事故が発生するおそれのある事態「インシデント」として、九州運輸局に報告したということです。
熊本市電で起きた安全に関わるトラブルは今年15件目です。
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