去年1年間に1000万円以上の負債を抱えて倒産した熊本県内の企業は、12年ぶりに80件に達し、そのうち創業20年以上の企業が半数近くにのぼりました。
東京商工リサーチによりますと、去年1年間に1000万円以上の負債を抱えて倒産した県内企業は80件でした。
一方で、負債総額は87億8900万円と前の年を約35億円下回り、小口の倒産が増えたことがわかります。
倒産した80件のうち、創業20年以上の企業が37件と全体の46%を占めました。
業歴の長い企業の倒産が増えた理由について東京商工リサーチなど複数の信用調査会社では「コロナ禍のあと業績が思うように回復しないまま負債が重なるなどして、経営を後継者に継がせず会社を整理するケースなどがみられた」としています。
さらに「人手不足や物価高など、中小零細企業を取り巻く経営環境は厳しさを増していることから、ことしは去年以上に倒産が増える可能性が高い」としています。
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