大学入学共通テストの実施会場が熊本県内では熊本市に限られている問題で、熊本大学の小川久雄学長は「当面は熊本市以外での実施は困難」との考えを示しました。
大学入学共通テストは今年は今月18日と19日、全国一斉に行われます。
長崎県など離島が多い県では地元の高校が試験会場になったり、福岡県では久留米市などでも受験できます。
しかし熊本県内の試験会場は熊本市内の大学に限られて、天草市などの受験生は前日までに熊本市に宿泊せざるを得ません。
これについて試験会場を調整する立場の熊本大学の小川久雄学長は「数年後も含めて熊本市I以外で共通テストを実施するのは困難」との考えを示しました。
■熊本大学・小川久雄学長
「特に天草とか人吉とか(受験生は)必ず泊まらないといけない。阿蘇の方も泊まらないといけない。非常に不便を感じているというのはよく理解しています。相談はしていますけど、今のところ難しい状況です。試験のミスがあってはいけない。 ちょっとネガティブな思考ですが、それがいちばんで、やはり確実にやらないといけないため、今のところ現実に実行する予定はないです」
大学入試センターによりますと試験会場が県庁所在地だけなのは熊本と佐賀、愛媛の3県だけです。
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