Infoseek 楽天

【春節】傾向は"爆買い"から"体験型" 熊本でも「雪体験」や「聖地巡礼」が人気

KKT熊本県民テレビ 2025年1月29日 19時1分

29日の熊本県内は、寒気の影響で山沿いでは雪が積もりました。この雪に大喜びだったのが、中華圏の旧正月「春節」で訪れた外国人観光客です。熊本のどんな部分に魅了されているのでしょうか。

外国人観光客

山沿いを中心に雪が降った29日の熊本県内。阿蘇駅で雪に親しんでいたのは外国人観光客です。

■台湾から

「火山を見に来たんだけど、きょうは天気が悪くて見られないようです。春節だから9日間の休みです」

1月29日が旧正月にあたる春節

中華圏では29日が旧正月にあたる「春節」。中国では今年、過去最多となるのべ90億人が帰省や旅行で大移動すると予測されています。

阿蘇市にあるレンタカー店は、外国人観光客を迎えるため、英語や中国語など4か国語に対応する資料を用意しています。

トヨタレンタリース熊本 阿蘇駅前店 奈須大修さん

■トヨタレンタリース熊本 阿蘇駅前店 奈須大修さん

「台湾の方は普段から多いんですけど、春節でいつもより多く(予約)いただいています。阿蘇山上を観光したり、大観峰や(宮崎県)高千穂に行かれる方が(多い)」

一方、熊本駅そばのショッピングモールにある免税カウンターでも。

■マカオから

「服や果物にお茶など、普段買わないものを買いました」

台湾からの観光客

■台湾から

「日本の物価はすごく安い。台湾より安いから、たくさん物が買えるんです」

円安の影響で、日本のモノやサービスが割安になっていることで、財布のひもも緩くなっているようです。

グローバル・タックスフリー営業管理部 森香奈さん

■免税カウンターを運営するグローバル・タックスフリー営業管理部 森香奈さん

「(普段は)100件から150件ないくらいですが、180件とか250件まで上がるときもあります」

中華圏の多くの観光客は、どんな目的で熊本を訪れるのでしょうか。台湾在住のジャーナリスト、福澤ジョエルさんに聞きました。

福澤ジョエルさん

■台湾在住のジャーナリスト 福澤ジョエルさん

「(春節に限らず)よく日本に行くから、爆買いより"体験型"。(TSMCの工場がある)熊本に行って、台湾の人は『黒川温泉がすごく良い!レトロ!昭和風』と言って結構人気あるんですよね。体験ができるというのは、良き古き日本を感じることができますので、熊本に行く人は多いですよ」

雪の体験・ワンピースの聖地巡礼などが人気

かつては爆買いともいわれた「モノ消費」から、最近は実際に体験する「コト消費」を重視する傾向に変わっています。熊本では、雪の体験や、人気アニメ・ワンピースの麦わらの一味を探す「聖地巡礼」が人気だそうです。

■台湾在住のジャーナリスト 福澤ジョエルさん

「2月から(台湾の)高雄と熊本の定期便が週3便、再開するから、熊本の良い場所をもっと台湾に宣伝するのがおすすめです」

国をあげてのお祝いムードが続く春節。2月4日まで観光地がにぎわいそうです。

この記事の動画はこちらから再生できます

この記事の関連ニュース