熊本市は31日、生活保護の相談を受けていた高齢女性から現金を盗んだとして逮捕された職員を懲戒免職とするなどあわせて6人の処分を発表しました。
懲戒免職処分を受けたのは、熊本市中央区役所保護第一課でケースワーカーとして働いていた森永一行会計年度任用職員(68)です。職員は去年10月、生活保護の相談を受けていた高齢女性のキャッシュカードから現金14万5千円を盗み、窃盗の疑いで2度逮捕されました。現在は処分保留で釈放されています。熊本市によりますと、職員は高齢女性から日常的に金を借りていて、「盗んだお金はギャンブルで使った」と話しているということです。
このほか熊本市は、有給の病気休暇を取るために診断書を偽造し、32日間の休暇と給与80万円を不正に取得したとして、南区役所区民部総務企画課の坂井保雄参事(52)も懲戒免職処分にしました。参事は主治医の印鑑を偽装するなどして診断書を書き換え、虚偽の受診報告を繰り返して病気休暇を不正に取得していたということです。
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今回の発表では、あわせて6人が懲戒処分を受けました。68歳の会計年度任用職員が懲戒免職となったことを受け、上司2人を戒告処分としています。
このほか、中央区役所の20歳の男性主事を有給の病気休暇中に10回ほどパチンコをしたなどとして停職1か月、環境局に勤務する60歳の作業長の男性を同じく有給の病気休暇中に私的な宴会に参加したとして停職10日の処分としています。
これで今年度の熊本市の懲戒処分は、16件18人となりました。
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