「苦海浄土」などの作品で知られる作家、石牟礼道子さんを偲ぶ「不知火忌」が、熊本市の寺で営まれました。
水俣病患者の苦悩を描いた「苦海浄土」などの作品で知られる石牟礼さんは、2018年2月に亡くなりました。
毎年、命日にあわせ石牟礼さんの墓がある熊本市の寺で開かれる「不知火忌」には、親交があった人や作品の愛読者約80人が集まり石牟礼さんを偲びました。
この中で批評家の若松英輔さんが「語り得ないものを受け継ぐ石牟礼道子の詩学」と題して講演しました。
■若松英輔さん
「近しい人に石牟礼道子という人間がいたんだ、そして石牟礼道子の後ろには語らざる者たちが今もいるんだということを考える必要があるんじゃないか」
また不知火忌を主催し様々な資料を収集している石牟礼道子資料保存会は、2025年春に石牟礼さんがつけていた日記を出版すると発表しました。
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