Infoseek 楽天

熊本市で道路が陥没 地下には50年以上経過した下水道管 応急処置して原因を調査

KKT熊本県民テレビ 2025年2月10日 18時50分

10日午前、熊本市西区で道路の陥没が見つかりました。陥没した場所あたりの地下には下水道があり、熊本市が原因を調べています。

陥没が見つかった道路(熊本市西区)

道路が陥没していたのは、熊本市西区二本木の市道です。

■洲﨑湧貴記者

「こちらが見つかった道路の陥没です。現在は砂利のようなもので穴が覆われていて、普通に車なども通行しています」

熊本市提供

熊本市上下水道局によりますと、10日午前9時前、通勤中の人から「陥没がある」と熊本市に連絡がありました。穴の直径は60センチ、深さは50センチでした。けが人や被害の報告はなく、熊本市は一時的に穴をふさぐ応急処置を取りました。陥没した道路の地下には、汚水と雨水を同時に流す下水道が通っていて、熊本市は陥没の原因を調べています。

熊本市は応急処置として一時的に穴をふさぐ

熊本市は、埼玉県八潮市で起きた道路陥没事故を受けて、3月末までをめどに下水処理場に直結する管などの重点点検を行っています。今回の現場は点検の区域ではありませんでした。

熊本市によりますと、現場を含む熊本市中心部の下水道は1973年に作られたもので、こうした50年以上が経過した下水道管は熊本市全体の8%あるということです。熊本市は、下水道について年間約7億円の維持管理費のほか、毎年約2.5キロの老朽管の更新を行っていて、それに約5億円かかっています。

熊本市 大西一史市長

■熊本市 大西一史市長

「下水道はなくてはならない重要なインフラ施設で、熊本市では今後も老朽化対策や耐震化等を積極的に推進するために、(国や関係機関に対し)地方の実情や必要な対策について強く働きかけを行うなど、適正な維持管理に全力で取り組んでまいります」

この記事の動画はこちらから再生できます

この記事の関連ニュース